トラウマからの回復に影響するもの

ページを開いてくださってありがとうございます。

今日は、ここでもブログ更新が久しぶりなので、基本に戻って「トラウマ」について書きます。

トラウマは

ある出来事に遭遇した時に、身体そして感情の反応のエネルギーが

神経系にずっと閉じ込められた状態のこと。

それは、自分自身が自覚しているかしていないか、記憶にあるかないかに関わらずに。

「本当は○○したかったんだ!」といったもやもやのエネルギーは

その人の神経のパターンとして組み込まれるのです。

今、感じている不安、恐れ、怒り、罪悪感、恥の感覚、あきらめ、無力感、慢性的な疲労感、生きづらさ、何かせずにいられない焦り、周囲に対する極度の敏感さ、思考停止

これらの状態は過去の「○○したかったのにできない」エネルギーが神経系に閉じ込められ、今に影響しているのかもしれません。

過去の「○○したかったのにできなかった」にはその時・その人・その環境によっても必ず「理由」がありますし

そしてそれは恥ずかしいことでもなく、「生き延びる」ために身体が神経がそうしてくれている。

それが身体の叡智でもあります。

しかし

同じ出来事に遭遇しても

トラウマの影響が残ってしまいそのあとの症状や悩みが長続きしてまう方と

まったく影響なく短時間で日常生活に戻れる方がいます。

その違いは

個人の「回復力」「神経の柔軟性」の違いもそうですし

「出来事や環境に関する敏感さ」、「周囲の温かい理解ある対応と環境」が関係しています。

「自分には回復力がない」「神経が柔軟ではない」「誰も理解してくれない」

「これは遺伝だから・・・」「生育環境や親のせい!」と嘆くのも無理はありません。

津田沼心理カウンセリングRenewでは言語のコミュニケーションツールがメインとしたカウンセリングももちろん、千葉でも数少ないソマティックエクスペリエンシング®というトラウマ解放身体志向の心理療法を行っています。

トラウマ解放に関する心理療法はどんどん進化し

「柔軟性を養っていく」ことも可能ですし、

「敏感さも緩和していき上手に付き合っていくこと」も可能

そしてため込んだ未完了のエネルギーも解放していくことも可能なのです。

トラウマを処理し、変容や癒しが起こった際には性格も、行動の癖も変わっているなんて言うこともあるかもしれません。

このような例があります。

「何か休みたいのに休めた感じがない。寝ている時間は長いが、どこか焦りがあってイライラしてばかりいる」「人になかなか任せられずに信じられない」といった症状からセッションを進めるうえで、

「いつも何か誰かを世話したり、心配したりしてばかりでその役割を担うといった癖が抜けなかった。

自覚なくとも、いつでも何かを心配してしまう。」「そのせいで自分がいつも犠牲になっているし、休まらない、体も頭も疲れ切っているし、実際最近は寝てばかりいる」

といった例があります。(本人の了承の上で掲載させていただいています)

そこから過去(数十年前)病気がちだった親御さんを看病していた幼少期の記憶が顕在化し、そこを修正していくといったケース。

思いもよらない記憶や経験が、今の自分を作り出しています。

津田沼心理カウンセリングRenew澤田忍