こんにちは。
先週木曜日~日曜日にかけて、SE™(ソマティックエクスペリエンシング)療法の中級トレーニングにアシスタントとして参加させていただいておりました。
トラウマケアの一つの心理療法SE™を提供できるセラピストを養成するためのトレーニングであり、
私自身は2015~2018に受講しました。
昨年からそのトレーニングのアシスタントとして受講生をサポートする役割として参加していて、その間は普段のセッションをお休みさせていただいています。
どんどんSE™療法のコミュニティの仲間が増えることも、それを提供できるセラピストが増えていくのもとても嬉しいです。
さて。
SE™療法において、タイトレーションという言葉があるのですが、
それは、
大きなトラウマや、その影響で大きく反応する感情や記憶を一度一気には扱わずに、少しずつゆっくりと進めていくという手法の一つを表す言葉です。
どうしても,気持ちの焦りや、心身の反応への苦しさから、すぐにでもなんとかしたい、トラウマを一気に解消したい、向き合いたいという思いが出てくることも当然なのですが、
タイトレーションが必要なのです。
例えとして、大きな岩を取り除こうとして、一気に持ち上げようとすると、腰を痛めますよね
・・大きな岩を持ち上げるのなら少しづつ砕いて小さくしてから取り除くほうがいい…。
こんなイメージでしょうか。
トラウマに向き合うのも同じです。
トラウマ記憶やそこからくる反応や症状に向き合うと、それが神経にとって負荷がかかり、不安定になることがあります。
少しづつの負荷を経験し扱う方が、心身にとって柔軟さや回復力の強化・神経の安定化と耐性の拡大のためにも結果的に早く進み、効果がでてきます。
セッションの中では早くトラウマを扱いたい!という気持ちも含め、共にご自身の心身に聴きながら、すすめていけるとよいと思っています。
津田沼心理カウンセリングRenew澤田忍