安全と絆ー脅威のリスクのあるこの時に

トラウマ

こんにちは。

心理セッションの中で、ストレス・トラウマの反応としての神経系の状態(主にポリヴェーガル理論を基盤としたもの)を心理教育としてお伝えすることがあります。

 

トラウマを多く経験されている方、そのエネルギーを抱えたままの方は、「脅威」に対してとても敏感です。

周囲の人はその環境や状況を脅威として思っていなくても、自分だけが、その状況を「脅威」として感じ反応してしまう場合があるのは、それは「トラウマ」があるからこその反応かもしれません。

 

そして、その場合には、人との絆や安全、明晰さ、穏やかさ、暖かなぬくもりの感覚が失われ、見るもの、感じるものすべてが「脅威」として認識してしまうような誤作動も起こりえます。

 

知識としてそれらを理解していただくことは、自分自身を客観視し、調整していくための資源にもなると考えています。

 

脅威としての身体・行動の反応を繰り返すと、人間関係に影響を与えたり、自分の認知の歪みにつながる(例えば、白か黒かしか極端な思考や物事の拡大解釈、孤立、ひきこもりなど)などの、考え方や行動・人格にも影響します。

 

しかし脅威の反応が悪いわけでは決してありません。
生き残るための大事な反応でもあるからです。

 

脅威のシステムが働いていてもいかに安全の感覚に戻れるか、その基盤があるか、人と人との絆を忘れずに作っていけるか,を心理セッションで調整していきます。

 

そのベースになっているのが、ポリヴェーガル理論です。

 

ポリヴェーガル理論は、1994年ステファン・W・ポージェス博士によって発表されました。
現在ポージェス博士はイリノイ大学名誉教授、行動神経科学博士。Kinsey Instituteトラウマ研究センター所長。ノースカロライナ精神生理学研究会と行動脳科学協会の会長を務めていらっしゃいます。

 

現在、この世界的に蔓延している新型コロナウィルスの感染防御対策として、世界各地で外出禁止・自粛、物理的に距離をとることを余儀なくされています。
ポージェス博士もその一人です。

 

そして今回ポージェス博士がユーチューブに動画をアップされていたので、ご紹介したいと思います。

(新型コロナウィルスに関する内容が含まれます。現在不安や脅威によって心身症状が出ている方は刺激になることもありますので、もし、そういった場合には閲覧を中止して、調整の時間を取られることをお勧めします)

(今回もこの動画を訳し、字幕をつけてくださった花丘ちぐさ氏にこころより感謝いたします)

ご興味のある方は下記リンクをクリックしYouTubeでご覧くださいませ。

Stephen Porges: How to counter the effects of social distancing
Stephen Porges, developer of the Polyvagal Theory, talks with Serge Prengel about countering the effects of social distancing. From the Active Pause podcast ...

 

なお、この度、新型コロナウィルス感染防御対策としてのお知らせページをつくりました。ご協力いただけると幸いです。

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