トラウマの影響力ー信じること・繋がることができない

セラピストの日常

こんにちは。

今週、東京都知事そして千葉県知事からもコロナウィルス感染拡大防止のため不要不急の外出自粛要請がでましたね。

世界でも感染の勢いは猛威を振るい、連日メディアでも多くの報道がされています。

そのような情報が多く、疲労をしている方もいらっしゃるかもしれません。

それは私も同様で、こういった社会状況ですので少なからずの影響は受け、楽しみにしていた研修がキャンセルになったり、クライアントさんからのキャンセルもあるわけです。もちろん、各々のことは当然のこととは受け止め理解はしているものの、普段とは違った状況に戸惑うこともあります。

また、逆に気づくことも得られるものもあります。

そんな中私が提供している心理療法 ソマティックエクスペリエンシング療法(以下SE)の創始者であるピーター・ラヴィーン氏よりSEのコミュニティに属するセラピストに向け、メッセージをいただき、とても勇気づけられ、繋がりがあること、仲間がいることに心強さを感じました。(翻訳し紹介してくださったセラピストの先輩 花丘ちぐさ氏に感謝・・・)以下一部転載させていただきます。

SEコミュニティの友人、同僚の皆さん


荒波の上にかかる橋のように
今私たちは、非常に困難で大きく揺れ動くときを過ごしています。多くの重荷が、我々の肩にかかるでしょう。今は切迫した時期であり、恐れを抱き、ストレスに苦しむ多くの人が、あなたのガイダンス、サポート、そしてカウンセリングを求めて、あなたのところにやって来るでしょう。最も深い不安と、暗黒の恐怖に対して、あなたがそこに光をもたらす能力を持っていることを私は信じています。SEのトレーニングを受けた人たちは、SEのツールを持っています。
したがって、あなた達には十分なリソースがあるのです。
この荒れ狂う嵐の中で苦しむ人たちに、あなたはそこに落ち着きと静けさをもたらす力を持っているのです。
そして、覚えておいてください。あなたたちは仲間がいます。

手をのばし、つながり合い、ともに慰めを与えあってください。

確かに、今物理的な距離を保つことは絶対に必要です。でも、社会的に距離を取る必要はないのです。Zoom, Skype, あるいはそのほかのソーシャルメディアを用いて、クライアントさんや、あなたにとって大切な人が落ち着くのを助けてあげてください。

先週、私は、「サイコセラピーネットワーカー」から、特別功労賞を送られました。そのスピーチの中で、この困難な時にあるセラピストが直面する問題について話しました。
また、多くの人が今、外出ができない状態であると思います。
今私たちは、ペースを落とし、自身の内面を見つめて、内省する時間が与えられているのです。
これは予期せぬ贈り物であり、その恵みに目を止めましょう。さらに、今は学びの時でもあります。昨年、SEの受講生や講師が学びを深められるように、私のデモなどを取りまとめたライブラリーを作りました。そのなかで、私がうまく行っている部分や、間違いを犯したところを見てください。そして、自分のSEのスキルを向上させてください。
(途中省略)
どうか、お大事にお過ごしください。いつもあなたのことを思っています。

ピーター・ラヴィーン

(原文)

Like a bridge over troubled waters…
Dear Friends and Colleagues in the SE Community,
We are truly entering deeply challenging and turbulent times, and much will be falling on our collective shoulders. It is a dire time, and there will be many distressed and frightened people seeking your guidance, support, and counsel. I trust in your capacity to rise to these needs and to bring light into the deepest anxieties and darkest fears. For those of you who are SE trained, I know that you are well resourced with your SE tools and can help many people settle and find calm in this raging storm. Remember, you have each other; reach out, connect and seek solace together. While, physical distance is absolutely necessary, social distance is not. I suggest that you might use Zoom, Skype, or other social media to help clients and others close to you settle.
This past week I was presented with the Lifetime Achievement award from the Psychotherapy Networker. In part of my keynote address, I spoke to some of the issues facing therapists and healers in these demanding times. Below is a button link to my presentation. You are free to view it and pass it along.
On another note, I know that many of you are homebound. I believe that this is an opportunity for all of us to slow down, go-inside, and reflect. In the absence of day-to-day distractions and pressures, let us find some reprieve in this unexpected gift.
Perhaps, this might also be an opportunity for enhanced learning and further development of your SE skills. (途中省略)

Please take good care of yourselves and each other. My thoughts are with you.
Well wishes,
Peter

 

あらためて自分を信じてもらえること、自分を信じてくださる方がいること、信じることができることがありがたく、日々SEセッションと、回復していく姿を目の前で立ち会うことがができることにも本当に感謝です。

 

トラウマを抱えた神経系は、自分で落ち着きを取り戻したり、他者を信じる、自分を信じることや、自分と繋がること・他者との関係につながることに困難さを要します。

しかしあなたを助けたいと思っている人は必ずいるということ、自分の丁度よい時間とペーズを尊重しで回復していくことのできる心理療法があるのだとを覚えていていただけたらと思います。

このような状況をともに乗り切る仲間として繋がり、落ち着き・安心感を少しでもを味わう経験をすることができたら幸いです。
現在ZOOM・Skypeでのオンラインセッションの準備を検討中です。

またソマティックエクスペリエンシング療法を提供するセラピストをお探しの方はSE™Japanのサイトをご覧くださいませ。

澤田忍