自分がわからなくなるー境界線の話ー

トラウマ

バレンタインデーですね。

素敵な恋愛や友人関係の中で楽しい1日になるように願っています。

健全な恋愛関係はお互いがお互いの境界線を尊重し、敬意や思いやりを持ちながら育んでいくものと思っていますが、

そうそう簡単ではないことも知っています。

二者間の関係は自然と「役割」が固定しやすく、それがゆえに悩まれる方も多いのではないでしょうか。

今日はその中でも相手に「世話をしすぎる・奉仕しすぎる」ということについて書きますね。

・自分を後回しにして無限に相手の希望やニーズに応えてしまうため、相手に利用されたと感じ、傷つき、怒りを感じるパターンはありませんか。

・また、相手の希望に対して「No」と答えた結果、相手が怒りや落胆を示したとき、罪悪感にさいなまれ、

その結果相手が気分を害することや罪悪感に耐えられずに、相手にあなたの正直な気持ちを伝えないまま自分の意に沿わない行動=相手の言いなりになってパターンはありませんか?

他人に奉仕することは一見は素晴らしいことのように思えますが、

二者間においてこの「奉仕する役割を担いすぎる」関係性のパターンは、

本来の自分自身の感情やニーズを抑圧しかつ鈍感になるばかりでなく、いづれその関係性に破綻をきたす可能性もあります。

 

真に親密な関係を築きたいとしたのなら、これらの行動は相手との親密な関係を築くどころか逆に損なっていくこともあるのです。

そこで必要なのは

■その場の雰囲気にのまれて相手を信用する代わりに、冷静で客観的な状況を視野に入れること

■自分にとって不利な展開になりそうなときは、そのまま押し切られず、勇気をもって歯止めをかけること

■調和ある柔軟な関係を築くことは、相手への敬意ももちろん、自分自身のニーズや欲求に気づいてそれを敬い伝える勇気

です。

 

前述した「相手の気分を害したとき(相手の怒りや落胆を感じたとき)の罪悪感や恐れ」に耐えられなくなることは、「愛着障害」やトラウマが関係しています。

過去に自分の心理的・身体的境界線を超えて相手が自分をおびやかしてくるような経験がそうさせていることもあるかもしれません(これは決してあなたが悪いわけではありません!)

こういったトラウマ体験は前述した問題を抱えやすいです。

相手への恐れや罪悪感が強い場合、相手との健全な関係築くためにNOを言う勇気を出すことが難しい場合、

心理療法を通して、癒しと変容・修復のお手伝いをしています。

津田沼心理カウンセリングRenew澤田忍