言葉でのコミュニケーションの質を上げる

感情

こんにちは。

1か月振りの投稿になってしまいました。

日々、安定している中でも、流れのままに波に乗るように過ごし、もういつの間にか梅雨入り…という感じがしております。

そして先日は非暴力コミュニケーションのワークショップに参加してきました。

普段、津田沼心理カウンセリングRenewで提供している心理療法の主たるものは「ソマティックエクスペリエンシング(SE)療法」といって、心ももちろん身体の感覚を扱ったトラウマケアの心理療法です。

その方が発する言葉の内容も大事なのですが、身体が発する反応や感覚(非言語の表現)も大切に扱っていきます。

とはいえ、

トラウマが癒された、変容した、解消されたからといって、日常での言葉選びはとても大事です。

日常生活においても自分の気持ちを表現し相手と・他者と理解しあうために・・・。

自分の気持ちも尊重しつつ、どう表現するか、そして、相手の気持ちやスペースも尊重しつつも

自分の気持ちを、相手にとっても暴力的ではない方法で、そして不要な「力」を使わない方法で、伝えるというのは

社会の中でも身近な家族の中でも、永遠のテーマといえるかもしれませんね。

そして、まずの一歩は

自分の感情に気づく…ということ。

こういった自分自身の感情の扱いや、コミュニケーションに関する教育って、本当は幼少期から

受けられる環境があるとよいのでしょうが・・・。

それはさておき。

例えば何かもやっとする出来事に遭遇したとします。

なんだかもやっとする…とか、耐えられない…とか、苦しい・・・とか

それも大事な感情・感覚なのですが

「あんたのせいで、なんか今『もやっ』としたんだけど!」

と言ったところで

相手にとっては「???」「で、なに?」「謝ればいいの?」といった

本当に自分の伝えたいことか十分に伝わらないということが起こります。

では、そのもやっと・・・の中身は、なんでしょうね。

分解していくと、

例えば

・イライラする

・伝わらなくて悲しい

・誤解されて悔しい

・自分が責められたようでみじめだ

などもしかするとといった中身があるかもしれません・・・。

多分、もやっとのなかにも、たくさんの別の感情があるはずなのです。

しかしこれはいくら頭で考えても(頭で考えすぎて混乱して)すっきりと整理できないことも多くあります。

 

日常ではなかなか自分の気持ちに気づく余裕もない、そしてそれを気にする間もなく

時間が過ぎてしまうこともよくありますし

感情を表にだしてはいけない・・・といった社会的な風潮などから

感情を我慢している人もいるかもしれません。

あまりに強い感情過ぎて、自分で抱えられずに、自然と麻痺をさせてしまうこともあるでしょう。

まずは自分の感情に気づく前提として

感情に関するボキャブラリー(語彙・用語)を知識として増やす、もっておくことからはじめるのがいいかもしれません。

自分のその語彙の中から自分の感じているその感情にピッタリのしっくりくる名前を付けていくことは、

相手の気持ちを聴いたり、自分の気持ちやニーズを的確に知るための一つの資源になります。

そして

自分の感情やもやっとするとかざわざわするその感覚も丁寧に敬い、尊重して、自分の気持ちに対して自分自身が味方であり友達になることができると、

コミュニケーションの質が変わってきます。

愛着や家族を含む対人関係において心の傷を負ったままそれを抱えている方は

自分の感情との付き合い方も

自分と他者の気持ちとの折り合いも難しく感じ頭を悩ませる方が多くいらっしゃいます。

自分自身の感情を紐解き、感情に名前をつけ、整理し、解消しつつ、

新たな方法での優しい言葉のコミュニケーションの学びをお手伝いしていけたらと、一層感じた先週末でした。

津田沼心理カウンセリングRenew澤田忍